設計者:高野一級建築事務所
家族構成:ご夫婦(60代)+子供1人(30代)
延床面積:140.78㎡(42.58坪)
竣工年月:2009年12月
昭和40年代に建てられた建売住宅地で、築35年ほどの木造2階建てにお住みでした。
これから住み続けていく上で、耐震性が低い今の家をメンテナンスしていくよりは、新築に建て替えて最新の水廻り設備で暮らしてみたいとお考えでした。また、将来足腰が弱ってきたときには、今の浴室では段差があるため使いづらくなるだろうとの思いもありました。
住まいの建て替えは、引っ越しや荷物の整理もあるため、気力と体力のある今のうちにやっておき、安心して老後の生活を楽しみたいとお考えでした。
(期間:6ヶ月間)
お客様が弊社事務所にお越しいただいて打ち合わせスペースにて図面や模型を見ながらプランを固めていきました。土曜日の午前中にご両親と息子様を交えて行うことが多かったです。
外壁のイメージはお客様好みの住宅が近所に建っているということで、一緒に見に行き、イメージの擦り合わせを行いました。旦那様には積極的に住まいづくりに参加していただきました。
打ち合わせを重ねてプランも決まり、晴れて契約書を交わしたときには「もう何杯この紅茶を飲ましてもらっただろうか・・・」と感慨深げにおっしゃられたのが印象的でした。
室内はバリヤフリーとし、建具はほとんど引戸にしました。引き残しを設けて手を掛けやすくしました。
便所は1坪とり、カウンター式の手洗器を設置しました。もしものときの介助スペースにも対応できます。
玄関ホールの天井に間接照明を組み込み、柔らかな光の中で、お客様を迎え入れることができます。
大屋根は雪が隣地に落ちないよう、南北振り分けの切妻屋根としました。アプローチ屋根はガルバリウム鋼板葺きです。玄関へ向かう途中で上を見上げると、杉板張りの天井が見られます。